浴室リフォームは寒くなる前に! 命を奪うヒートショックとは
2016.08.12
家の浴室はまだまだキレイだし、リフォームの予定なんてずいぶん先! と考えている方は多いと思います。
しかし、浴室をリフォームするきっかけは経年劣化だけではありません。
快適さや安全を求めて、浴室のリフォームをするという方も数多くいます。
これから先訪れる冬場に心配になるのが、浴室内での「ヒートショック」です。今回は、ヒートショックの恐ろしさや予防のためのポイントをご紹介いたします。
ヒートショックって?
ヒートショックとは、寒い冬に家の中の急激な温暖差で起こる体調不良のことです。
暖かい部屋から寒い部屋へ移動すると血圧の変動が起こり、心筋梗塞や脳梗塞等を引き起こしてしまいます。
ヒートショックによる入浴中の急死は年間17,000件近く起こっており、交通事故による死亡者を大きく上回る数字です。
年齢に関係なく起こる可能性はありますが、中でも危険が高いのは65歳以上の高齢の方。また、元から高血圧や動脈硬化を患っている方もヒートショックの影響を受けやすいと言われています。
このヒートショックが最も起こりやすいとされている場所が浴室なのです。
浴室でヒートショックが起こりやすい原因とは
先ほどお話したように、ヒートショックは室温の寒暖差によって起こります。
浴室や脱衣所の断熱仕様がされていない家では、暖房の効いている部屋と比べて室温に大きな差が出てしまうのです。
まず、暖かい部屋から冷えた脱衣所へ移動することで血圧が上昇してしまいます。続いて暖かい湯船に浸かることで血管が拡張し、今度は急激に血圧が低下します。このように、短時間で血管の収縮が繰り返されることで心臓に負担が掛かり、ヒートショックを引き起こしてしまうのです。
ヒートショックを予防するために
浴室におけるヒートショックの対策で重要なポイントは、以下の3つです。
■急激な冷えを感じる部屋をなくす
浴室が冷え込む場合は、予め湯船のフタを開けておく、熱めのシャワーを撒いて蒸気を発生させるなどの方法で入浴前に温めておきましょう。
脱衣所が冷え込む場合は、居間と繋がる扉を開けて暖気を送っておく、入浴前に簡易ヒーターで温めるなどの対策が効果的です。
■湯温を高く設定しすぎない
熱めのお風呂に首まで入るのが好きな方も、ヒートショックを引き起こしやすいとされています。
42℃を越えるような熱いお湯は避け、38~40℃程度のぬるめのお湯にしっかりとかけ湯をしてから入るようにしてください。
■特に冷え込む深夜や早朝の入浴は避ける
日没以降はどんどん部屋の寒暖差が広がります。高齢の方は、特に早めの時間に入浴するようにしましょう。
ヒートショックに関する情報をご紹介いたしました。
食後や飲酒後も血圧の変動が大きくなります。なるべく入浴は食前にするか、食後時間が経ってからが望ましいでしょう。
ヒートショックから命を守るために、浴室の断熱リフォームを検討してみてはいかがですか。
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