浴室移動するリフォームはできるの？その内容を教えます

今の浴室とは違う場所に浴室を、と考えている方はいらっしゃいますか。
そのリフォーム、内容が内容だけにできるのかどうか気になることでしょう。

浴室移動するリフォーム費用の相場

浴室移動のリフォームを考える場合、以下のような理由が考えられます。
・お風呂をもう少し広くしたい
・介護のためお風呂の場所を変更したい
そのような場合の費用の相場はいくらぐらいなのでしょう。

このケースでは給排水管やガス管の移設工事が伴うので大掛かりな工事になります。
まず排水管をどのように移設するかを検討しなければなりません。

排水管は斜めにして物理的に水が流れるという構造になっています。
距離が長くなると流れにくくなり詰まりの原因になるからです。

浴室移動のリフォームをする場合の相場は、

• 撤去工事
• 給排水管移設・延長工事
• ユニットバス設置工事
• ガス管移設工事
• 電気配線工事
• 内装工事
• 産廃処理費用
• ユニットバス

などの費用等々の項目で、概算150～250万円の費用がかかる計算になります。

浴室移動するリフォームの工事内容と期間

既存の浴室の取り外し・撤去、新たな浴室の取り付けの他に、排水管の移設・延長工事、ガス管移設、電気配線、大工工事など、工事内容も大きく変わります。
排水管は水の流れが詰まらないよう、勾配が必要になりますので、床下はスペースが必要です。
移動場所によってこのスペースが確保できない場合は、床を上げる工事も必要になってきます。
工事期間も在来工法であればタイルを剥がすなどが必要となり、また移動の分工事が多くなるため長くなることが一般的です。
また、新たな浴室も在来工法にするのであれば部材を一からつくるため２週間以上かかることもあります。

マンションの浴室移動はできる？

介護などの理由でマンションの浴室を移動する必要があるという場合も考えられます。
ではマンションでは浴室移動のリフォームは可能なのでしょうか。

一番の問題は、排水管がどこを通っているかということを調べなければならないということです。
それがわかった場合、浴室の場所を変えると排水管が長くなり、勾配が緩やかとなります。
これは水の流れが悪くなり、つまりの原因になるのです。
従って排水管の移設・延長ができるかどうかがポイントになります。

仮にできたとして勾配を確保するために床を上げなければならない場合、段差が生じバリアフリーとはなりません。
築年数30年以上のマンションでは階下の天井裏を排水管が通っている場合は浴室移動は難しくなります。
またマンションの管理規約で大掛かりなリフォームが制限されている場合もあるので、計画段階で必ず管理組合に相談するようにしましょう。

浴室は２階へ移動できる？

浴室を移動する工事をする場合、
・浴槽や壁など一部だけを入れ替えるもの（在来工法）
・浴室の一式がセットのユニットバスをはめ込むか
という２種類があります。
どちらも水や電気の供給に必要な給排水管と電気配線、ガス管の移設が必要になり、水が漏れても大丈夫なように二重床にしなければなりません。
また、２階への浴室の移動は大規模なものになり、通常の浴室リフォームよりも費用が高くなるので慎重に検討しましょう。

浴室移動のリフォームは大規模な工事になるが不可能ではない

浴室を移動するというリフォームはさまざまな工事が必要になるので工期も長くなり、また費用も高くなることが一般的です。
しかし決して不可能ではないので、バリアフリーなどより快適に生活したいという方にとっては朗報なのではないでしょうか。
ただしマンションにお住まいの方は計画段階の時点で管理組合への相談は必ず行うようにしてください。